ぼく

 

散歩をしていたら

歩いていたら

どこまでもどこまでも

行けるような気がして

どこまでもどこまでも

歩いてみたら

僕はどこまでも行けることがわかって

あーそうか

じゃあ月まで行ってみよう

そんなこと思ったら

いつの間にか月についてしまって

それじゃあ火星に行ってみよう

そう思って

どこまでもどこまでも

歩いてみたら

いつの間にか火星についていて

そこは明星と言われるような明るさはなくて

どこに行けば僕が見えるのかな

そう思って

どこまでもどこまでも

歩き続けたら

太陽にやってきて

暑いじゃないか

そう思ったら

僕はいつの間にか太陽になっていて

みんなを照らす僕がいて

みんなを温めている僕がいて

あーそうか

そういうことなんだ

僕は太陽なんだ

そう思ったら僕はなぜだか泣けてきて

その涙は水蒸気になって海に降り注ぎ

僕は地球になり

空になり

宇宙となった