土曜日の朝

 

酒場で酒を飲んでいたら

だんだん楽しくなってきて

饒舌になって

笑えるようになって

大胆になって

色んな話をしたくなって

眠くなって

寝てしまったら

いつのまにか朝になっていて

僕は銀行のシャッターの前で寝ていて

なんてことはなくて

暖かな真っ白な布団の中にいて

突然

昨日のことを思い出して

なぜかわからないけど

とても後悔して

情けなくて

恥ずかしくて

でも

どうして

なぜだろう

そう思って考えたら

酒場の僕は僕ではなかった

僕は僕から逃げ出していた

それに気づいたから

後悔している事に気づいて

ずっとそんな事ばかり考えていたから

冷蔵庫を開けて

ビールを取り出し

一気に飲み干したら

いつもの僕は酒場の僕になってしまって

いままでの僕は死んでしまった

いや

僕は僕を殺してしまった

そんな土曜日の朝だった