冬の日

 

赤い花が咲いている

緑の葉に映えている

 

こんな寒い季節

花粉を運ぶ虫だっていないじゃないか

 

なぜこんな季節に咲くのだろう

誰のために咲くのだろう

 

でも彼らも思っているかもしれない

なに急いでるんだろう

 

毎日毎日

セカセカセカセカ

 

何のために

どこに向かっているのだろう

 

そうだよね

そう思うよね

 

そう思ったら

おかしくなって大きな声で笑っちゃったよ

 

僕は大きな花を一つつみとり

部屋に持ち帰り

 

しばらく一緒に暮らすことにした

お互いを知らなきゃね

 

そんな冬のある日だった