チューリップ

チューリップ
ピンと背を伸ばして
大きな葉
まるでドレスのよう
貴婦人
まさにそんな感じ
大きな花びら
どこを向いて咲いているのか
誰のために咲いているのか

 

チューリップ
僕は口に含んで
優しく
やさしく
何かを思い出す
そんなことがあった
一体いつのことだろうか
忘れてしまった
素晴らしい日々

 

チューリップ
あの幼稚園
同じクラスの子供たち
どこにいってしまったのだろう
僕はここにいる
僕はここにいる
いまでも
いつまでも
チューリップとここにいる