空には雲がある
というか
空には雲しかない
なぜだろう
なぜほかに
何もないのだろう
そう思って
空を見続けたら
たまに
鳥が見えたり
飛行機が見えたり
だけど
雲しかなくて
それでも
雲は空にしかなくて
不思議だな
でも
居場所があるっていいな
そんなこと思いながら
ただただ
空を見ていた


花が咲いていた
いろんな色の
いろんな形の

 

花が咲いていた
誰にために
何のために

 

花が咲いていた
いい香り
気がつかない

 

花が咲いていた
花の美しさより
緑の葉っぱのみずみずしさ

 

花が咲いていた
つまみとって
髪飾り

 

花が咲いていた
つまみとって
口に入れる

 

花が咲いていた
僕と一緒に
生きていた

 

猫がいた
駅へ向かう途中

 

階段をあがると
緑道を歩くと

 

猫がいた
茶色や白いの

 

えさを与える
大人がいる

 

何人もいる
食べ過ぎないのか

 

家で飼えばいいのに
そんなこと思うけど

 

野良猫も
かつては家猫かも

 

いろんな過去がある
えさを与える大人たちにも

 

いろんな過去がある
いろんな理由がある

 

だから
いろんなシーンがある

 

いろんな思いがある
いろんな訳がある

 

そんな朝は
誰にもやってきて

 

あたたかい
新しい陽が差し込み始めていた

 

期待

暖かい場所
いきたいな

 

そんなこと思ってたら
春の香りがする

 

花が咲き始め
なんかソワソワ感

 

あたり一面
漂い始めている

 

みんな
何かに期待して

 

何かに焦って
いつもの生活を送っている

 

暖かい日
そのうち暑い日

 

僕のココロは
どこに行く

 

どこにある
暖かいのが寒いのか

 

考えなければわからないのか
そんなことまで教えてくれる

 

季節ってのは
たいしたもんだ

 

植木


ガジュマルの木
沖縄で見た
備瀬のフクギ並木

 

なんか
生命感
生きてる感

 

すごかった
びっくりして
驚いた

 

そんな
ガジュマルの木
植木があることを知った

 

ガジュマルの木
僕の部屋に合ったら
どうなるだろう

 

生命感
生きてる感
満たされるのだろうか

 

負けちゃいそう
だから
負けないよう

 

頑張れるだろうか
生きてる感
溢れ出せるだろうか

 

満ちた空気

大空を
我が物顔にしている
そんな鳥たち

 

一体どこから出てくる
家はどこなの
どこに出かけるの

 

夜の間
どこで何をしているのか
そんな鳥たち

 

気持ちよさそうに
滑空
空気が見えるよう

 

僕らは
自由に
街を歩く

 

はたして
空気
見えているだろうか

 

あの鳥たちのように
空気に満たされた
そんな空間わかっているのだろうか

 

魚は水の中を泳ぐ
満たされた海の中
彼らは知っている

 

僕らは
知っているのだろうか
気づいているのだろうか

 

この世界
この満たされた中にいる
僕らのこと

 


プツッと
糸が切れた
そんな音が
したわけではないけど
何かが切れた
そんな気がした
それは本当だけど
そんな音はしなくて
もしかしたら
ほどけてしまった
かもしれない
だとしたら
結んでくれないか
結びなおしてくれないか
だって
切れたんじゃない
ほどけたんだ
だから
結べる
また結びなおせる
それが僕