混ざり物のない
さらさらと
ひたひたと
風に吹かれるその様は
まるで雲の巣のよう

 

それでいて
その中には
その周りには
香りが
風に乗って僕にまで届き

 

きれいな髪
僕は縛られる
僕は捕らわれる
ココロじゃない
僕そのもの

 

縛られ
上下にゆすられ
左右に激しく振られ
僕は黙って身をゆだねる
その感触はつやっぽく

 

我慢できなくなると
君の髪は僕全体を覆いつくし
その感覚は
まるでゆりかご
そして水の中

 

僕は彼女の香りに包まれ
安心して
彼女の中に溶け出し
とろけ出し
僕は彼女とひとつになる