忘れちゃいけないこと
評価されたい
そんなこと思っちゃいけない
評価されること
目的にしちゃいけない
そんなこと思ったら
君はアイツの奴隷になっちゃうよ
君が君ではなくなる
そういうこと
評価されること
求めてはいけない
君がしたいこと
すればいい
それをどう感じるか
それはその人次第
大事なこと
自分がどう感じるか
それだけのこと
自分を評価できるのは自分しかいない
君は
評価されるために生きたいのか
そんな人生まっぴらごめん
僕の人生は僕だけのもの
忘れちゃいけない
絶対に忘れちゃいけない
髪
混ざり物のない
さらさらと
ひたひたと
風に吹かれるその様は
まるで雲の巣のよう
それでいて
その中には
その周りには
香りが
風に乗って僕にまで届き
きれいな髪
僕は縛られる
僕は捕らわれる
ココロじゃない
僕そのもの
縛られ
上下にゆすられ
左右に激しく振られ
僕は黙って身をゆだねる
その感触はつやっぽく
我慢できなくなると
君の髪は僕全体を覆いつくし
その感覚は
まるでゆりかご
そして水の中
僕は彼女の香りに包まれ
安心して
彼女の中に溶け出し
とろけ出し
僕は彼女とひとつになる
貝殻
砂浜に貝殻が落ちていたから
拾い上げ
海水で砂を落とし
きれいだな
そう思って眺めていたら
僕は貝殻になってしまいそうだったから
この貝の主は誰だったのだろう
そう思って
あたりをきょろきょろ見ていたら
彼女が僕のことを不思議そうに見ているから
知らないか?
この貝の主を知らないかい?
そう聞いてみたら
彼女は大笑いして
笑いが止まらなくて
お腹を抱えて
涙を流して
僕のことを指さして
こう言った
あなたでしょ
彼女は知っていた
僕のことを知っていた
そう
だから僕は彼女が好きだったんだ
思い出した
おやすみ子猫ちゃん
僕は面倒くさがりだから
何もしたくないし、どこにも行きたくない
友人もいないし、恋人もいない
仕事だって好きじゃない、人と会話するのも面倒だ
食事をするのだって、トイレに行くのも、ただ面倒くさいだけ
何もしたくない、何をするのも面倒だ
僕は面倒くさがりだから
何もしたくない、それに何もすることがない。
僕は寝ていたい
暖かい布団に包まれて早く眠りこみたい
僕は楽しい夢を見る
みんなと笑って、喜んで、そんな夢を見る
それが僕の幸せ
僕の一日
僕は眠るために生きている。
これが僕の一生
みんな僕のことを羨むに違いない
何でこんなことを知らなかったのか悔やむに違いない
早く言ってくれればいいのに、いつでも教えてあげるから
今夜、いつもの場所で会おうじゃないか
僕は面倒くさがりだから
おやすみも言わないから
なま
魚
何で生
で食べるんだろう
なんで生
美味しいんだろう
生きてる香り
死んでる香り
どちらもしない
僕らは
何をしてるんだろう