2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

生きるチカラ

君の足音が聞こえてきた僕は聞き耳を立てて寝たふりをする君は寝たふりをしている僕を知りながら知らないように振舞って僕にキスをするいつの頃からだろうか家に誰か来るのがわかるようになったのは気配が僕の鼓膜を揺るがす父が車で帰ってくるマンホールを…

成長する

爪を切る毎週日曜日の午前中にのびた爪の白い部分を切る僕はダメなやつだなと思う何も成長していないさえないやつだなと思うそんな僕でも爪が伸びる髪も伸びるお腹も空く汗もかく眠くなり朝になると目がさめる好きな人もいるし嫌いな人もいる良かったことも…

僕のこころ

素敵な絵が描けたら僕は額に入れて僕の書いた詩と一緒に君に送るんだ僕の心を伝えるんだマチスやモネモディリアーニやピカソダリやウォーホール上手か上手でないかではない色なんだ 素敵な色色は目にしみて涙を流し心にしみるだから何十年何百年も昔の絵が僕…

僕の気持ち

スケートリンクに行くと君はもう先にすべっていた華奢なからだに大きめのセーター帽子と手袋をして頰を赤く染めて気持ちよさそうにすべっている僕も靴を履いて後を追うが全く追いつけず一周回って後ろから彼女がやってきたへたくそ彼女はそういうとまた先に…

美しさ

真っ赤な葉っぱ黄金色の葉っぱあんなに青々と太陽の輝きを全身に浴び生きる逞しさと生まれてきたばかりのみずみずしさを全身で感じさせていたあの葉っぱたち半年ばかりの間で彼らは赤くなり黄色くなりやがて水分が抜け枝から落ち体がパリパリに乾き砕けて風…

鳥の声

公園のベンチに座っていると鳥がやってきて僕に問いかけた「何してるの」陽の暖かさや赤や黄色に色づいた木々を見て感じてその美しさに感心しているんだこんな中でコーヒーを飲み本を読むのは最高に幸せさ「そんなこと見ればわかるよ 君は一体何をしているの…

大人な僕

僕は大人だったでも大人になるなんて思っていなかったずっと子供でよかったあのままでよかった僕が希望したわけじゃないただ月日が経っただけだでも僕は大人になって家族も持って親にも喜んでもらって一人前の大人になったでも子供のままだ幼い考えのまま年…

空気

甘い甘い僕のまわりの空気焼き菓子のような甘さでなくべとつくような甘さでもない居心地のよい甘い香りそれが僕のまわりを包み込み空気をピンク色に染めているなんだろうこの香りそう思ったら涙が出てきて嬉しくて幸せでしょうがないのに涙が止まらなくてた…

愛するということ

飛行機に乗ると人ではなくなったような気がする窓の外にはこの世のものとは思えない景色が広がり広大な大地にたくさんの人や自然や僕らが作り出したものがそれぞれに動いている様が見えるこの世界で僕らはいろいろな思いを抱きいろいろな悩みや喜びに包まれ…

繋がる

繋がること繋ぐこと 繋ぎたいし繋げて欲しい 僕らはみな求めている なぜだろう 寂しいから不安だから気持ちいいから 僕らは一人では生きていけない生きていけたとしても僕らの代で消滅する だから僕らは人を求める手紙やメールやsnsで友達や同僚や仲間たちと…

願いと希望

もしも願いがかなうなら僕は何を願うでしょうこんなことやあんなこと悔やんだことややり直したいこと楽しいことや実現したいことでも違うんだ願いはひとつじゃないたくさんの願いがかなえばいい?そうじゃない願いはとても大切なことそれはね願うことが大事…

プライド

あるとき気がついたつまらないプライドをもっていることに人よりいい暮らしがしたい人に羨ましがられたい人に自慢したいそこには人を見下したい僕がいただからそんなプライドは捨てることにしたつまらないプライドなんていらないだけど気がついた僕には持つ…

なにもない岬

僕は車を走らせる海岸沿いの一本道隣に朽ちた線路があり波が僕らを攫いそう僕はそれでも走り続け輝く海の案内にただただ車を走らせる途中に緑の草原がきれいな馬が闊歩してちょっと寄っていけばいいそう言い僕を見つめてる急ぐんだそう言い 僕は先をいく僕は…

写真の中のきみ

君の写真を見ていたら君の瞳に吸い込まれた僕は写真の中にいた写真の中の君の瞳の中にいたずっとこうしてずっとこやって僕を見ていてくれたんだ嬉しくなって楽しくなって幸せになったでも君の瞳の中に君はいなかった僕は探したあちこち探したでもわかった君…

もしもギターが弾けたなら

もしもピアノが弾けたならそんな歌があったけもしもギターが弾けたなら僕は大スターそんな気分で大はしゃぎ舞台の上に上がってさみんなの注目ひとりじめ文化祭のヒーローさだけど そんなのどうでもいい僕は君に伝えたい僕が何を思っているのか僕が何を考えて…

発明と革命

一杯のコーヒー香り立つ臭いちょっと酸味があって香ばしくてなぜか落ち着き僕の胃袋ではなく心の中に一滴ずつしみこんでいくこの豆はどこで作られたのだろう地球の裏側南米の広大な大地そこで我々が寝ている間に休みなく輝き続ける太陽が作らせた豆そして汗…

ひとに優しく

僕は思うひとに優しくなりたいとひとに優しくなるためには自分に自信が持てる自分にならなければならないとだから僕は焦り 途方に暮れていただけど気がついたひとに優しくすることから始めればいいそうすれば自分に自信が持てる自分になれるだから焦る必要な…

ピアノ

ピアノの音色が聞こえてくる僕のからだに響きその振動は僕の心を震わせるピアノは僕を魅了するその優しい音色力強い響きノクターンそのメロディは自然を奏でている僕らの生活を教えてくれるピアノは僕らの血となり肉となる心の食事感じることで僕らは幸せに…

雪山

雪山を歩いていると世界の全てが白くなったようで僕の吐く息も白くて自分がどこにいるのか自分がどこに向かっているのかわからなくなったというかわからないことがわかったここは雲の中ではないのか手探りで前に進むからだが軽くなったような気がする雲の上…

生きる

牛が運ばれていく牛は何のために生まれてきたのか乳を飲ますために生まれてきたのか肉を提供するために生まれてきたのか鶏は何のために生まれてきたのか卵を産むために生まれてきたのか肉を食らわすために生まれてきたのか僕は何のために生まれてきたのか牛…

もういいかい

もういいかいまあだだよもういいかいまあだだよもういいもういいんだやめたんだ僕だって思ってたまだかなってでも間違ってた僕はひとまかせだった自分は何もしていないごめんだから もういい僕にはできなかった失望しただろだから もういいもういいんだ もう…

眠ること

眠ること嫌なことから忘れられるしなんかとても居心地が良くてふわふわしていて時々怖くなることもあるけどあの人が助けてくれるしあの人に会えるしとにかく体が休まるだから朝起きるといつもこう思うもう少し寝ていたい寝るって楽しい寝るって嬉しい寝るっ…

その島は光り輝いていた昔から神様が住む島と言われ我々に勇気や希望を与えてきたきれいな入り江の向こう側でいつも僕たちを見守ってきたその島では年に一度祭りが開かれる人々はその日だけ島に入ることを許される僕たちは思い思いのおしゃれをして舟に乗っ…

自転車に乗って

自転車に乗ってどこまで行けばいいのだろうどこまで行こうとしてるのだろう土手沿いを目的もなく走る僕らこのまま走り続ければ海に出るそんな遠くまで行けるわけがないそろそろ引き返そうよそう言って夕日が沈む頃には必ず家に帰っていたでもいつかみんなで…

牛丼

牛丼屋に入ると男たちがみなひとりで牛丼を食べていた丼も持たず犬のように牛丼をかっ喰らいさっさと店を後にしていったその後 一組の夫婦が入ってきた二人とも牛丼を注文し会話もせずに食べていたその後 子供を連れた父親が入ってきた家族で牛丼を食べてい…

ただいま

ある晴れた日一匹の狐と出会った狐はぼくを森の中へと誘った森の中にはトンネルがあり狐はそこに入っていったつられてそこに入ると次第に辺りが明るくなり光に包まれた空間があったそこでは祭りが開かれていた狐だけでなく人間やたくさんの動物たちもいたぼ…

お酒

お酒を飲むとなんだか楽しくなりいろんなことを喋り幸せな気分になり後で後悔するなんであんなこと言ったんだろうこんなこと言わなきゃよかった気分も悪い二日酔いだいつも次の日にはこんな僕がいるなんでお酒を飲むのだろうおいしいからもちろんでも わかっ…

夕日

陽は沈む瞬間に雲を真っ赤に染め上げ一日の終わりを告げるとともにこれからやってくる闇夜が幕をあける今日も一日がんばったな最後にいいもの見せてやるよこれからやってくる静かな夜へのプレリュード青い空が赤く染まる夕焼け空なぜだか夕日は赤くて朝日は…

走る

ゼッケンをつけた子供たちが走っている保護者たちが水やタオルを差し出している子供たちは汗をぬぐいながら決められたコースを走っているなぜ子供達は走っているのだろう走れと言われたから走っているのかそれとも走りたいから走るのか僕らは なぜ走っている…

素晴らしい僕ら

真っ暗な宇宙に地球と呼ぶ星一つそこには海と呼ばれる水があり空と呼ばれる空気があるなぜだか宇宙に漏れもせずこの星にまとわりついている真っ暗な宇宙に太陽と呼ぶ星一つなぜだかすべてが燃えているいったい何が燃えているどんな燃料使ってる?空気がなく…