鳥が空を飛ぶ
羽という大きな翼をもっている
自由に空を飛ぶことができる
でも
本当に自由なのだろうか
僕らも自由だと言われている
本当に自由なのだろうか
一緒だ
一緒なら
僕も大空を飛びたいな
強さ
カブトムシ
大きな角があって
かたい甲羅に囲まれていて
黒くて
強そうで
実際強くて
かっこいい
だから
みんな大好きだけど
カブトムシ
なぜそんな
おっきな角を持ってるの
誰に勝とうとしているの
誰より強くなりたいと思ってるの
カブトムシ
もっと大事なことがあるんじゃないか
なあ
カブトムシ
豆腐
豆腐がたくさん浮かんでる
湯気の出ているお湯の中で
グツグツいいながら
ぷかぷか浮かんでは
ゆらゆらしている
そんな豆腐をとろうとして
豆腐は二つに割れてしまう
二つに割れた豆腐は
もぐったりもぐらなかったり
そのうち小さくなって
お湯に溶け込んでしまった
あわてて僕は
お湯に飛び込み
豆腐を探す
でも見つからない
もう見つからないんだ
僕の豆腐
何処へ行ってしまったのだろう
みず
水に飛び込み
水と一つになる
僕らのカラダは水で出来ている
だから水を求める
内にも
外にも
水も僕らを求めて
雨となって降り注ぐ
僕らはひとつ
一つの僕ら
水の惑星
その星に住むのは
水
ひげ
トウモロコシにはひげがある
たくさんの
たくさんの
白いひげ
トウモロコシの身には
なにがあるのだろう
僕らの体の中には
何があるのだろう
トウモロコシと
僕ら
何が違うのだろう
僕にもたくさんのひげがある
白いのや黒いのや
でも
トウモロコシのひげとは違う
僕らはトウモロコシではない
いったい僕らは何者なんだ
わんわん
イヌが走り回る
首輪をつけて
ウンチをしたら
誰かが拾ってくれて
自由気ままに
駆けずり回る
いいね
いいよね
これが自由
誰かが言った
誰かって誰?
適当なこと言って
噛み殺してやる