どこにいる


椅子の上にのって掃除をしてたら
ドカン
天井の梁に頭を打った
星がチカチカしたよ
マンガみたいだけど
本当のことだ
それから調子が悪くて
ずっとずっと
頭がボーっとして
頭を打ったからだ
そう思って病院に行って
MRIってやつ
撮ってもらったら
僕のきれいな頭の中が映し出されていて
全く異常ありません
そう言われて安心して
ホッとして
僕の頭の中の写真を見返したのだけど
これが
僕なのだろうか
僕って何なのだろうか?
そう思ったから
そう思って僕はそこにはいないと思ったから
僕はどこにいるのだろう?

僕は?


なぜか僕は邪魔ものみたいなんだ
僕がいると
みんな無口だ
自分の部屋に帰ると
楽しい会話が聞こえてくる
僕が行くと
なぜかみんな不機嫌になる
咳をすると耳をふさぐ
そうか
僕は邪魔ものなんだ
いないほうがいいんだ
なんで僕だけ
知らなかったのだろう
でも僕は気がついたんだ
他に行く場所なんてないことに
どうしようどうしよう
大変なことに気がついてしまったよ
僕はどうしていいか
わからなくなってしまったから
僕は僕は
僕は僕は
僕は誰なんだっけ?

Mrロボット


お腹がすくからご飯を食べる
トイレに行っておしっこやウンチをする
またお腹がすくからご飯を食べる
その繰り返し
そうか
ようやくわかったよ
僕らはよくできたロボットだ
だってそうじゃないか
生き物だなんて僕らが思っているだけのこと
僕らはロボット
発見したよ

雨が降っているのだから

雨の中どこかに向かう
雨が降っているのだから
濡れちゃうじゃないか
だから傘をさす
それでも少しは濡れてしまう
大雨だとたくさん濡れてしまう
雨が降っているのだから
どこかに向かわなくてもいいじゃないか
だって
雨が降ってるんだ
濡れちゃうじゃないか
傘を差したって
靴は濡れちゃうよ
ズボンだって濡れちゃうよ
雨が降ってるんだ
どこに向かう必要があるってんだ
早く気づけばいいのに

最高の時間


雨が降り続いてる
雨が降ると
得した気分
どこにも出かけなくていいから
何もしなくていいから
毛布にくるまれて
雨の音を聞く
至高の時間だと思う
それに飽きたら
窓から降り続く雨を見る
そして何もしなくていいことを確認して
ビールを飲む
ほら
やっぱり最高じゃないか

もうちょっとだよ

僕の好きなもの
なんだろう?

 

美味しい食べ物
お酒
キレイな女の子
ステキな大人
褒められること
認められること

 

好きなものというより
望むこと

 

じゃあ、僕のできること
なんだろう?

 

真面目に働いて
給料もらって
その中で美味しい食べ物やお酒を飲んで
色んなことを妄想して
自分を納得させること
自分を誤魔化すこと

 

こんなことだろうか
こんな毎日だろうか

 

好きなことと欲しいもの
わかってるだけすごいこと

 

そう思う
自分で自分を褒めてあげる

 

あとはやるかやらないか
それだけなのにね

 

もうちょっとだよ