インコ


青いインコ
綺麗で可憐で可愛いインコ
ピーピー
鳴いては
キョロキョロして

小さなインコ
外では見たことのない
一体どこで生まれたの
一体どこで育ったの
一体君は誰なんだい

暖かいインコ
僕に懐いて
僕に反応してくれて
とても暖かくて
なんか懐かしい

僕のインコ
君は誰だい
でもそう思っているのはインコかも
ここはどこだい
僕は誰だい

君はインコ
僕の可愛いいインコ
暖かくて愛らしくて
僕に懐いていて
僕を見つめてくれる

僕はインコ
とても綺麗な色で
君に懐いてあげる
だから僕にも懐いておくれ
反応しておくれ

僕はインコ
君のインコ
君もインコ
僕らはインコ
自然界にはいない鳥

 

白いスニーカー


雨の中
緑の木々の中
歩いていたら
自分の足元
白いスニーカー
規則正しく
せかせかと
右 左 右 左 右
前へ前へと進む
白い軌跡
そんな姿が気になった

雨に濡れた歩道
ペチャペチャと
音を立てながら進む
白いスニーカー
なんか気になって
ずっと見ていたら
自分のものではなくなったような気がして
このままどこかに
いってしまうような気がして
僕自身が
僕自身ではなくなったような気がして

立ち止まって見たけど
白いスニーカーは
先へ先へと
歩き出し
僕を置いていってしまった
待ってよ
僕を置いていかないでよ
そう思って口に出して見たけど
その声は誰にも聞こえなくなっていて
僕はどこにもいなくなっていて
さっきまで僕自身だった僕を見送っていた

 

蜘蛛の巣


蜘蛛の糸
糸をつたって
地獄から天国に
這い登ろうとした
そんな男の物語

なぜ蜘蛛の糸なのだろう
蜘蛛を助けたことがあったから
らしいけど
蜘蛛の糸は助けるためではなく
獲物を捕まえるためにある

そんな蜘蛛の糸で作られた
蜘蛛の巣は
とても綺麗で
風に揺られて
まるで綿菓子のようで

僕は捕まって見たい
そんなことを思いながら
眺めていたら
蜘蛛の巣に
捕まっている僕がいた

蜘蛛の巣は
まるでハンモックのようで
風に揺られて
ユラユラユラリ
青い空が僕のものになったかのようだった

あっという間に
蜘蛛がやってきた訳だけど
捕まっているのが
僕だったので
怪訝な顔をしてどこかに行ってしまった

そんな訳で
この蜘蛛の巣は僕のものになったわけで
ここに吹いている風も
一面に広がる青空も
僕のものになったわけで

ああ気持ちいいな
そんな風に思っていたら
この巣の持ち主だった
あの蜘蛛がまたやってきて
僕を蹴落とした

僕は地面に叩きつけられて
また空を見ていたら
光り輝く蜘蛛の巣が見えて
美しいな
そんな風に思って

僕も何か作りたいな
そう思って
生きるために作られたものは
美しいんだな
そんなことを知って
そんな僕になりたいと思った

 

会いたい


いま会いに行く
そんな映画があったっけ

また逢う日まで
そんな歌もあったよね

素敵な映画に素敵な歌
人を思い想いあう

愛する人
恋する人に

会う
逢う

君はどっち?
僕は会いたい

逢うは
会うだけではないよね

何か目的があるように思う
会うは会うのが目的だから

僕は会いたい
ただ単に会いたい

君に会いたい
いつまでもそんな僕でいたい

いつまでもそんな二人でいたい
会いたい

 

歌い踊れ


テレビで歌い踊る
彼はスター
カッコよくて
好きなように歌って
好きなように踊って
僕らを楽しませてくれる

いいな
あんな風になりたいな
歌が上手くて
踊りも上手で
みんなから好かれて
みんなから憧れて

思ったことを
思ったように
歌い
踊れる彼
楽しいだろうな
幸せだろうな

そう思っていたけど
本当は
思ったことを
思ったように
歌い踊っている
わけではないことを知った

彼は研究していた
歌を
踊りを
そして自分自身を
最高の自分になれるように
皆を楽しませることができるように

何よりも自分を楽しませることができるように
研究して
練習して
一生懸命
そんな自分になっている
そんなことを知った

そんなことを知った僕は
思ったことを
思ったように
していると思っていたことが恥ずかしくなって
なんか申し訳なくなって
自分を恥じたけど

思ったことを
思ったように
しているように見せていた彼がすごいだけで
僕は何も悪くなくて
彼がすごいだけで
自分は何もない訳で

それを恥じるべきだとわかって
僕は
歌も上手くないし
踊りなんてとんでもないし
だけど
何かできるはずだから

それをしないことを恥じるべきで
できることをするべきで
だから生きているわけで
僕がここにいるわけで
それを教えてくれた彼に感謝して
詩を書くことにしたんだ
 

 

雨降る空は


土砂降りの雨
窓の外をじっと見ていたら
なぜだか
雨に打たれたくなって
外に飛び出した

ずぶ濡れ
どころじゃない
自然のシャワー
どころじゃない
滝に打たれているかのよう

皆が奇異な目で僕を見ている
だけどお構いなし
散歩することにした
傘っていつからあるんだろう
昔は皆こんな感じじゃなかったのかな

しばらくすると気がついた
心がスッキリしていることに
なんだか晴れ晴れしていることに
それにもう一つ気がついた
雨降る空が明るいことに

みんなもったい無いよな
こんな素晴らしいことを知らないんだ
雨が降ったら外に出てごらんよ
きっと知らない世界に出会えるはず
知らない自然に出会えるはず

ずっと昔から続いてきたこと
ずっと昔から知っていること
僕らも知ることができるはず
なんで雨が降るのか
ようやくわかった大切なこと

 


海は広いな大きいな
こんな歌があったっけ

海を見ると
あまりにも広くて大きくて怖くなる

単純な感想だけど
誰もがそう思うから歌にもなるのだろう

この水はどのくらいあるのだろう
この水の底はどうなっているのだろう

そう思うと
苦しくなって怖くなる

砂浜ではなくて
波止場にあるような海が怖い

たっぷんたっぷん
水が満ちている海が怖い

そんな海のすぐ間近で
暮らしている人々は怖くないのだろうか

そう思ったけど
その人々はそんなこと思うわけがなくて

知っているから
海があるから生活できることを

海と僕らは一つの存在であることを
海だけじゃなく自然とはそういうものであることを

本当はみんな知らないのかもしれない
けど知っている

だから僕が海を見て怖くなるのは当然のこと
その海が僕自身だから

あの歌の次の歌詞を知っているかい
月がのぼるし日が沈む

そう言うことさ
僕らはすべて同じものなんだ