天気雨


天気雨って好きだ
晴れてるのに雨が降る
そんな時は決まって
かさなど持っていなくて
雨に打たれる
太陽の光に輝く雨つぶに打たれる

雨が降っているのに
向こうの空は明るくて
雲の隙間から青空まで見えたりしていて
陽の光が
輝きが
いつもと違って見える

雨が降ると
アスファルトの濡れる匂いがして
なんか汚れが落ちて行くような気がして
僕の心もきれいになるような気がして
それが天気雨だとあたりが輝いているものだから
なんか僕も輝いているような気になる

天気雨の雨つぶは
キラキラとしてして
なんか雨なんだけど雨じゃなくて
僕らやこの世界を洗い流す特別なもののようで
手にとって
飲んでしまいたい

そうしたら
僕は何者かになれるかもしれない
そう思うから
天気雨って好きだ
僕や僕らの
希望だから

 

不思議な景色


その美術館は山の中腹にあった
うっそうと生い茂る草むらを抜けると
かつては瀟洒だったと思わせる
その洋館はあった

扉を開けると
受付の女性が一人
お客なんてこないのだろう
驚いた顔で僕を見ていた

二階に上がると
たくさんの版画が飾られていた
有名な作家のものや
地元の絵描きによるもの

そこは私設の美術館だった
窓からはその町が一望でき
入り江となった湾が見渡せる
昔から続く素晴らしい景色

そこに見える湾には
たくさんの漁船が見えた
人々の生活があった
生きている景色があった

湾の向こう側に
変わった丸い建物が何個か並んでいる
それが何かすぐにわかった
この美術館が建てられた時にはあったのだろうか

素晴らしい景色
人々の生活
生きている
そしてそれらを終わらす時限爆弾

生と死が隣り合っている
いや混在している
気づいているのか
気づいていないふりをしているのか

不思議な景色がそこにはあった

 

僕らが目覚める理由


朝起きると布団から出たくない自分がいる
もっと寝ていたい
そういう時もあるけど違う
今日いちにち起こるであろうこと
それが始まることが怖い

布団から出ると
始めなければいけない
嫌なこともあれば
楽しいこともある
当たり前のことなのに

布団の中は羊水のようだと言った人がいる
それは当たっているのだろう
大切なものに守られている瞬間
寝ていることで守られている時間
でもいつかは出なければならない

でもどうして出なければならないのだろう
ずっと守られていることはできないのだろうか
それはできない
なぜか
そういう決まりだから

もちろん法律なんかのことを言っているんじゃない
それは宿命
ずっと守られてきたのは
次に守る君への準備
それが僕らだから

守られているのは気持ちがいい
いい訳だっていくらでもできる
でも違う
僕らが生きている理由
それは自分のためではない

僕らは人のため自然のため
そしてこの世界のために生きている
それが定め
だから僕らには勇気が与えられている
だから今日も起きる

それが僕ら

 

I’ll Stand By You


The Pretenders
透き通るその声は
力強くて優しくて
猛獣のようで天使のようで
まるで引き込まれるような
委ねたいような気持ちになる
そんな歌声

I’ll Stand By You
その人はこう歌っている
何回も何回も
囁くように
説き伏せるように
心に話しかけてくる

Stand By Me
僕はそう思うことはあっても
Stand By You
そう思ったことはなかった
だけど
そうされてきたことに気がついた

Chrissie Hyndeは
歌で伝えてきたけど
言葉で示したりしない
心で示し
心で気づくもの
彼女は歌って心に伝えた

I’ll Stand By You
僕はどうやって伝えられるだろうか
僕は頼りにされているのだろうか
そんな僕になりたいし
君が必要としている時に
必要な僕でありたい

I’ll Stand By You
これからは
君のための僕になる
それが僕であることだから
いつでも
いつまでも

 

旅立ちの日


旅立ちの日
僕はどんな顔をしているだろうか

旅立ちの日
僕のまわりには誰がいるだろうか

旅立ちの日
僕は何を思うのだろうか

旅立ちの日
僕はどんな僕になっているのだろうか

旅立ちの日
僕は何かを与えられているだろうか

旅立ちの日
僕は誇れる自分になれただろうか

旅立ちの日
僕は納得しているだろうか

旅立ちの日
僕はどこへ向かうのだろうか

旅立ちの日
僕はどこへ向かうか知ることができただろうか

旅立ちの日
その日が来るまで僕は歩み続ける

 

素敵な僕ら


僕は僕であって僕じゃないから
どこかにもっと素敵な僕がいるから
いつでもそんな僕になれるから
だから大丈夫
泣かないで
落ち込まないで
いつでもなれるから
変われるから
僕は僕であって僕でしかないから
自信を持って
僕であることに
誇りを持って
前を向いて歩いて行けば大丈夫だから
忘れたのかい?
いつも教えられていたじゃないか
大丈夫
君はできる
だって私の誇りだものって
いつも言われていたじゃないか
それに対して誇らしかっただろ
なんだってできる
そう思ってきただろ
間違ってない
なんだってできるんだ
何したっていいんだ
誇らしい僕なんだから
さあ行こう
僕にしかできないことをしようじゃないか
みんなを引き連れて
新しい世界に踏みいれよう
素敵な世界に
僕や僕らや皆が輝き出す
素敵な世界
素晴らしい世界
それが作れる僕や僕らだから
素敵な僕らだよ
きっとあの人も応援してくれている
君のこと一番よくわかってる
だから自信を持って
それが僕なんだから
僕や僕らなんだから
ほら太陽もそう言っている
僕らを導いてくれているじゃないか
あの輝き
僕の輝きなんだよ
知らなかったのかい
太陽が教えてくれている
僕らはなんだってできる
素敵な僕らだ

さあ行こう

 

嵐の季節


雨あがり
陽が差し込み
ビショビショになった街が
きらめき
輝き出す
その姿が好きだ

なんだろう
この神々しさ
不思議だ
さっきまで
あんなに薄暗くて
寂しさに溢れていた

同じ街
思えない
でも
これが現実
僕らの住む
僕らの街

街だけでない
僕らも一緒
僕らも輝き
動き出す
手を空に伸ばす
さあ

雨にぬれた路面
葉っぱや木々が落ち
嵐の後
素敵じゃないか
僕や僕らの街
輝きに満ちたこの街

行こう
行けるから
走りだそう
僕らは
輝いている
素敵な僕らだから