紅葉

 

寒くなり

一斉に色づき始める

紅葉

 

なぜ

赤や黄に染まるのか

不思議だ

 

あんなに青々としていた葉が

一斉に色づく

その姿は美しい

 

目的は何なのか

目立ちたいのか

目立ってどうするというのか

 

色づくと

色気づく

似ているけどぜんぜん違う

 

でも

一緒なのかも

色気づく木の葉

 

僕を見て

私を見て

キレイでしょう

 

他の誰よりも

世界で一番

この一瞬を生きている

 

生き抜いた印

美しさ

自分の存在

 

唯一のもの

だから

愛してほしい

 

最後の瞬間

色気づく木の葉は

おしまいの合図であり

 

再生の合図

また生まれてくる

だからまた愛して

 

最後の瞬間

ようやく分かる

愛すること

 

それが色気づく

木の葉

美しさ

 

僕らも一緒かもしれない

最後の瞬間

僕はどう色気づくのだろうか

甘いもの

 

甘える

甘えたい

甘えさせる

 

甘い

うまい

辛い

 

りんご

果物

さかな

 

甘いものはなぜ甘い

甘いものだけでは

体に悪い

 

何事もバランス

いい時もあれば

そうでない時もある

 

甘いものはどこにある

スーパーでも八百屋でも

どこにでもある

 

甘える

甘えたい

甘えさせる

 

甘いものはどこにある

ひとそれぞれ

自分で探すしかない

 

だから僕らは生きている

やせっぽっちになって

風で飛ばされないように

 

甘いもの食べて

探している

僕のチュッパチャップス

 

今日も僕らは彷徨ってる

心に注射

僕らの旅路

 

どこにあるのか探してる

甘えたさんの

僕がいる

ラムチョップ

 

ラムチョップ

普段は食べることのない

 

七面鳥

食べた記憶がない

 

北京ダック

なんで肉を食べないの

 

豚足

ゼラチンって体にいいの

 

牛タン

ベロだよベロ

 

僕らの食卓には

数限りないごちそうが並び

 

まるで皇帝のよう

王子か姫か

 

生姜焼き

千切りのキャベツが美味しいね

 

めざしで十分

そんな偉い人もいた

 

オムレツだよ

いやオムライスだ

 

ハンバーグ

うちのが一番美味しい

 

餃子

いくつでも食べられる

 

庶民の味

庶民ってなんだ

 

僕らは

食べて産んで育てるだけ

 

王様だろうが

農民だろうが

 

同じ

だから食べる

 

僕らは生きるだけ

その日

 

休みの日になると

眠ってばかり

 

そして気がつくと

焦ってばかり

 

そんな週末

そんな日常

 

僕らは何を怖がっているのか

変わらない毎日がそんなに怖いのか

 

何をしたいのか

何をしなければならないのか

 

何をすれば満足するのか

何が僕らの一日なのか

 

決めていいのに

決められなくて

 

決めてほしくて

嫌がって

 

そんなに決めたくないのなら

焦る必要なんてない

 

眠っていればいい

ずっと眠っていればいい

 

焦る必要なんてない

その日が来るまで

 

眠っていればいい

 

ひとり

誰もいない山の中

じっと

焚き火の炎を見ていた

 

湧き上がる炎は

蜃気楼のようで

幽玄で

儚く見えて

 

その炎の中に

吸い込まれそうで

吸い込まれたらどうなるのか

きっと天に登れる

 

そんなことを思いながら

薪を継ぎ足しながら

幾重にも揺らめく

炎を見ていた

 

死んでしまった木から

炎が咲き上がるのはなぜだろう

あの太陽もそうなのだろうか

死んでいるのだろうか

 

太陽のような人

実は死んでいる人

最後の瞬間を

僕らは見ているだけなのかもしれない

 

僕らはこの炎のように

人を暖めることができるだろうか

勇気づけることができるだろうか

生きているうちに

 

日を焼べるのは他人じゃない

僕ら自身

僕らは自ら火種を起こすことができる

火をつけるのは自分だ

 

焚き火をしようと思って

薪を割っていた

 

ちょうど良さそうな木を探して

ナタで思い切りたたく

 

ひとつふたつ

木は薪になる

 

そんなにたくさん必要ないのに

一心不乱に薪を割る

 

木の年輪が見える

年の数だけ増えるという

 

僕にも年輪は刻まれているのだろうか

薪の切れ端が頬に飛んだ

 

かすっただけだけど

頬に血がつたった

 

この皮にも年輪が

幾層にも積み重なっているのだろうか

 

面の皮が厚い

年輪の積み重なったことを言うのだろうか

 

年を取り

鈍感になりやがて血も出なくなる

 

巻きを火に焼べる

何もなかった薪から

 

大きな炎が立ちのぼり

その炎は空に向かい

 

やがて一筋の煙となり

闇夜と一体となる

 

僕も何時かこうなる

そう思いながらじっと炎を見続けた

 

こじらせる

 

こじらせる

 

風邪をひいいたときに使う言葉

 

最近は違うらしい

 

恋愛

 

そんなときに使うらしい

 

だけどなんか楽しそう

 

ちょっと満足げ

 

こんな恋愛 私はしてるの

 

こんな自分 健気ですてき

 

恋い焦がれる私 

 

こじらせる

 

素敵な言葉に思えてきた

 

言葉はなんで言葉っていうのだろう

 

言の葉っぱ

 

言ったことを葉っぱに乗せて相手に伝える

 

なんか素敵

 

こじらせる

 

言わなきゃわからないこと

 

言ってもわからないこと

 

葉っぱに乗せて伝えてみれば

 

もっとこじらせるかもしれないけど

 

いいんよね

 

だって

 

こじらせてる君は幸せなんだから