僕は


愛しくて
愛しくて
何か
たまらなくて

切なくて
切なくて
どうしていいのか
わからなくて

悲しくて
悲しくて
僕は
途方に暮れていた

だけど
君が
僕を変えてくれた

嬉しくて
嬉しくて
なんか
すごく気持ちよくて

楽しくて
楽しくて
ずっとこのまま
そう思ってた

だけど
そんな時は
一瞬で

哀しくて
哀しくて
僕は
ずっと落ち込んでいて

悔しくて
悔しくて
僕は
声をあげて泣いていた

だけど
とことん泣いたら
何か新しい風が吹いてきて

会いたくて
会いたくて
僕を知っている
あの人たちに会いに行ったら

優しくて
優しくて
僕は一人じゃないんだ
そんなことに気がついて

恥ずかしくて
恥ずかしくて
僕は
一人前の大人になろうと思った

だから

歩く
歩く
僕は
歩く

そして
走る
走る
僕は
力強く走り出す

 

僕の希望


僕は
行きたい
生きたい

どっちなの
どっちでもいい
それが本心

行きたい
どこへ
何のため

生きたい
どうして
何のため

だから
どっちでもいい
同じことだから

逝きたい
そんなことない
こわいから

行きたい
そして
生きたい

だって
僕は生きてるから
僕は生まれてきたのだから

だから行く
そして生く
それでいい

それでいいんだ
今だからできること
それでいい

 

寝るということ


怖い
寝るのが怖い

あんなに楽しみにしてたのに
あんなに喜んでいたのに

怖い
なんでだろう

僕は気付いた
寝るということ

それは
生きながら死んでしまうこと

だから僕らは夢を見る
夢ってなに?

おかしいじゃん
なんで夢を見るの

現実にいないから
どこかに行ってしまうから

だから怖い
寝るのが怖い

だけど
気がつくと寝てしまい

夢を見る
楽しい夢を

もう一度見たい
朝起きてそんなふうに思う

だから寝るのは怖い
でも楽しい

僕らが
生きているようで生きていないから

僕は今日も寝る
素敵な夢を観れるように祈って寝る

僕らは
生きていないようで生きているから

 

特別な存在


僕は特別だと思っていた
特別な存在
君にとってのスペシャ

僕だけが君をわかっている
僕だけが君を癒すことができる
僕だけが君の理解者

そう思っていた
僕にまかせておきなよ
大丈夫だから

そんな彼女が僕を見て泣いていた
見たことも聞いたこともない泣き方で
僕を見て泣いていた

わかった
僕はちっともスペシャルなんかじゃなかったってことを
それどころか僕は彼女に依存していた

僕の寂しさを彼女にぶつけていた
僕の辛さを彼女で癒していた
僕は僕のことしか考えていなかった

僕が彼女のためにしていたことは
僕のためだった
それどころか彼女を傷つけていた

今ごろわかった
彼女の本当の優しさ
彼女の本当の辛さ

今ごろわかった
僕のバカさ
僕なんて生きてる資格がない

笑ってよ
お願いだ
僕のためなんかじゃない

君のために
自分自身のために
笑ってよ

なんだってするから
そして
僕は頑張るから

ようやくわかったんだ
今ごろわかったんだ
ごめんね

 

君を見ている


僕は何もわかってない
何も

いったい幾つになったんだ
いい大人じゃないか

もっと世間を知ろうよ
いつまで騙されれば気がすむんだ

騙されてなんかいない
僕は騙されてなんかいない

逆だよ
僕は騙してばかり

人のこと
自分のこと

それがわかってる
世間だって知っている

うまくたち振る舞えないだけ
大人じゃないだけ

もちろん子供でもない
幼稚なだけ

いったいいつからこうなんだい
いつまで子供でいるつもりだい

いい加減大人になれよ
そうじゃないと困るだろ

君を見ている
大人だと思って君を見ている

幼稚な君を
幼い君を

君を見ている
大人だと思って君を見ている

だから
大人になれよ

大人になりたいんだろ
もう散々経験したはずだ

君は知っている
それなのに知ろうとしないだけ

逃げてはいけない
君の役目なのだから

君を見ている
大人だと思って君を見ている

 

僕らはできる


悲しさは人をうつむかせる
寂しさは人をふるえさせる
哀しさは人を絶望にさせる

嬉しさは人に希望を与える
楽しさは人に笑いを与える
明るさは人に勇気を与える

僕たちはいつも何かを感じて
心の中に取りこんで
何かに変換させて生きている

僕たちが感じる何かは
悲しさや寂しさや哀しさや
嬉しさや楽しさや明るさや
悔しさや苦しさ
たくさん

でもそれらを
どう感じるかどう変換させるか
それは僕ら自身
全て僕らが決めること
だからみな同じ

哀しさを希望に感じることだって
悔しさを希望に変えることだって
できる
僕らはできる
全て僕らが決めることだから

そう
僕らはなんだってできる
できる
何したっていい
僕らは自分次第の生き物だ

 

 

僕の役目


僕は震えていた
寒くなんかない
心が震えていた

絶望でもない
希望でもない
ただただ震えていた

僕の手は冷たかった
誰かに温めて欲しかった
違う
誰かの暖かさを確認したかった
僕にはもうなかったから

誰か
僕の手を握って
それだけでいいんだ
僕が震えていること
わかってくれるだけで

そんな時
あの人はいつも僕のそばにいてくれた
僕の手を握りしめてくれた
僕の心を温めてくれた
僕はそれが当たり前だと思っていた

さよなら
僕の前からあの人はいなくなった
あの人はさよならも言わなかった
ただただ優しい目で
いつものように僕を見ていた

僕は思った
あの人がいなくなって
誰が僕を温めてくれるのかと
でも違うんだ
僕はようやく気づいたんだ

僕の番なんだ
震えている誰か
僕の大好きなあの子
そう
僕が温めてあげる番なんだ

僕は震えている暇なんてないんだ
だってあの子が待っているんだもの
早くしなきゃ
待ってて
今温めてあげるからね

僕の全てを
君にあげるから
それが
僕の
役目