ドライブに行く
いつもの場所
なんのへんてつもない
ただの一本道
大きな川沿いの
土手の上
ここからはいろんなものが見える
野球をしている人
ジョギングする人
部活の子供
散歩している人
子供を遊ばせている家族
寝ている人
暮らしている人
水面に浮かぶ鳥
遠くに見えるマンション群
なんのへんてつもない
ただの日常
素晴らしい日常が
そこにあるから
僕はその場所が大好きだった
ドライブに行く
いつもの場所
今日も行く
いつもの場所
幸せの扉
ピンクの扉
部屋の扉を塗ったんだ
君のオススメ
一生懸命
塗ったんだ
素敵だろ
君は言ったね
どこでもドアみたい
本当だ
笑っちゃった
楽しくて
嬉しくて
ピンクの扉
幸せがやってきた
どこからやって来たのだろう
素敵な色
僕らの扉
幸せの扉
積み木
積み木で遊ぶ君
崩れて悲鳴を上げる
大丈夫
僕が一緒
一緒に積み上げるから
怖がらないで
ひとつひとつ
しっかりと
積み上げるから
手を取りあって
だから笑顔で
積み木を手に取ろう
僕の手
君の手
一緒に取り合って
僕たちは一緒に暮らしてきたのだから
積み木なんてお手の物さ
簡単なこと
そうじゃない
それが大切なこと
ひとつひとつ
大切なものを
慎重に
大胆に
積み重ねていく
それが大事なものだと知ってはいても
大切なことだとは気づかない
遅くはない
構うもんか
一から始めよう
僕らの積み木
君と僕
ひとつひとつ
手を取り合って
まだこれからだから
自転車に乗って
自転車に乗って
どこまで行けばいいのでしょう
どこへ向かえばいいのでしょう
僕らは月夜に向かう
この世の向こうに
僕らの知らない世界に
夢を見て
希望を抱き
まだ見知らぬものを目指して
自転車に乗って
僕らは太陽に向かって漕ぎ出す
あの熱い太陽に焼きちぎられたくて
僕らの世界は
退屈だけど楽しくて
本当は刺激に満ちていて
希望に溢れていて
希望を掴みとれなくて
どうしていいかわからなくて
自転車に乗って
僕らは漕ぎ出す
明日に向かって
素敵な明日に向かって
素晴らしい明日を信じて
僕らの希望にむかて
一人じゃない
みんなで向かう
それが僕らの未来
ピーよ
インコはどこにいるの
黄色いインコ
青いインコ
僕の家にいるインコ
名前はピー
いつも一緒
いつもの風景にいるピー
自然界には存在しない鳥
かもしれない
わからない
見たことないんだもの
家の中にしかいない鳥
ピーは僕を見て鳴く
楽しげに
寂しげに
僕はピーをカゴから出し
恐る恐る飛ばす
飛びたいのかい
それとも怖いのかい
わからない
ピーは変わらぬ瞳で僕を見る
そんなに僕を見ないでよ
そんな目で僕を見ないでよ
君を捕まえてるわけじゃない
だから一緒に鳴こう
一緒に泣いておくれ
なあピーよ
いいだろう
僕を見て
僕も君を見続けるからさ