欲しいもの

 

僕は毎日

何かしらの買い物をして

ちょっとした満足感を得て

 

また何か買い物をして

お金を使って

お金を稼いで

 

また何か買い物をして

満足感を得て

それでしか満足感を得られなくて

 

買い物ばかりの生活

欲しくもないのに

欲しいものを見つけて

 

欲しいものを探して

欲しくなって

買って

 

満足感を得て

探して

買い物して

 

だから

なに

なにしてるの?

 

買い物

そうじゃなくて

欲しいもの何?

 

欲しいものが欲しいもの

そうじゃなくて

満足感

 

だったら

買い物以外

みつけてみれば

 

仕事でも

勉強でも

恋愛でも

 

なんでもいい

なんでもいいから

見つけてみれば

 

そうすれば

欲しいもの

本当に欲しいもの

 

見つけるのでなく

欲しくなる

本当に欲しいもの

 

それが

君に必要なものだから

 

走る

 

いつからだろう

ソフトクリームを食べてもお腹を壊さなくなったのは

 

いつからだろう

当たり前のようにビールを飲むようになったのは

 

いつからだろう

蚊に刺されるのが僕だけだって気づいたのは

 

いつからだろう

お腹がすぐいっぱいになってしまうようになったのは

 

いつからだろう

幸せか幸せじゃないかばかり気にするようになったのは

 

いつからだろう

自分の気持ちより周りの人の気持ちを優先するようになったのは

 

いつからだろう

うつむいてばかりいるようになったのは

 

いつからだろう

いつから全力で走っていないのだろう

 

学校を卒業して運動会がなくなったから

サッカーをすることもなくなったから

 

年だから

無理だから

 

そう思っているから

 

だったら

 

それだけだったら

 

走ってみれば

 

全力で走ってみれば

 

きっと気づくから

 

今何が大切かってこと

 

きっと気づく

 

気づくはず

わからないことだらけ

 

その店はフェリーの待合室にあった

ナンテコトノナイ食堂

 

その町の名物は甘エビ

新鮮で美味しいホント美味しい

 

だから名物は甘エビ丼

昼食時には多くの観光客が集まる

 

甘エビ丼

海鮮丼

 

みな舌鼓を打つ

楽しそうな笑い声

 

僕の隣には

おじさんとその母親らしき女性

 

母親は甘エビ丼を食べていた

美味しいね美味しいね

 

その母親はおじさんに何回も言っていた

こんな美味しいの食べるの初めて

 

おじさんは嬉しそう

そうだろそうだろ何回も言っている

 

こんな贅沢していいのかね

母親は言う

 

おじさんは滿足そうだ

たまにはいいじゃないか

 

そんな会話が聞こえてきた

おじさんの親孝行だ

 

でも気づいた

母親は笑っていなかった

 

店を出て思った

あの母親はなぜ笑っていなかったのだろう

 

本当は嬉しくなかったのだろうか

もしかして美味しくなかったのだろうか

 

わからない

僕にはわからない

 

それはあの親子のことだから

僕にはわからない

 

結局そうなんだ

僕にはわからないことだらけなんだ

 

あの親子が店から出てきた

相変わらずおじさんは嬉しそうだ

 

母親の方はうつむいたまま

それでもおじさんにお辞儀してお礼を言っていた

 

ありがとう

連れてきてくれてありがとう

 

おじさんと母親は駐車場に向かっていった

母親の背中はどこか寂しそうだった

 

幸せな二人

多分そうなのだろう

 

人が何を感じているか

その人次第

 

僕にはわからない

その人にしかわからない

 

たとえ親子であっても

恋人同士であっても

 

そんな世界を僕らは生きている

わからないことだらけの世の中

 

僕らはわからないことだらけ

僕らは幸せを探し続ける

 

それでいい

それでいいじゃないか

ミョウガ

 

ミョウガを食べるとバカになる

誰かが言った

 

キミは知ってる?

幼い頃に聞いた迷信

 

ミョウガなんてちっともおいしくない

だからバカにならない

 

そう思っていた子供の頃

今は違う

 

豆腐に

天ぷらに

刺し身に

そうめんに

ご飯に

 

こんない美味しいものはない

夏の薬味

 

毎日食べている

だからバカになるのかな

 

大人なるってこういうことかもしれない

僕らはこうやってバカになる

ふーー

 

深呼吸をしてみたら

この世のすべてを吸い込んでしまいそうで

びっくりして

あわてて吐き出した

世界は元のままだった

 

カレーうどんの麺をすすっていたら

丼やテーブル

その店やその店の客すべてを飲み込んでしまいそうで

あわてて丼をテーブルに置いたら

カレーをちょっとこぼしてしまった

 

掃除機をかけていたら

空を飛ぶ鳥や虫たちが吸い込まれ

上空を飛ぶジャンボジェットや人工衛星までも吸い込まれ

僕の大好きな青い空まで吸い込んでしまいそうになったので

あわてて掃除機のスイッチを切った

 

僕の大好きなこの世界は

ちょっとしたことでどこかに行ってしまう

壊れてしまいそうになる

だから大切にしなければならない

それなのに僕らは気づかない

 

深呼吸

僕らは力をもらうだけでなく

たまには何かを与えてみたい

そっと優しく吹いてみよう

ふーーって

 

きっと誰かが振り返っている

カマキリかもしれないし

あの葉っぱかもしれない

目に見えない風かもしれない

でもきっと気づいてくれる

 

ふーー

そっと優しく吹いてみよう

求めてられてる

君の優しさ思いやり

それがこんな世の中だっていつか気づくはず

グレートレース

 

グレートレース

 

テレビをつけたらやっていた

168キロ

山の中も走る鉄人レース

 

辛い

苦しい

ヨロヨロになりながら走る

 

辛い

苦しい

家族や友達が応援している

 

辛い

苦しい

体が動かない

 

辛い

苦しい

それでもゴールを目指す

 

辛い

苦しい

でも楽しい

 

こんない辛いことはない

でも楽しい

だから走り続ける

 

グレートレースの挑戦者

顔をクシャクシャにしながら

笑顔で語る

 

なにかに似てるな

そう思ったら

人生そのものじゃん

 

フシギダネ

168キロ三日間のレースも

数十年の人生も

 

やっていること一緒

グレートレース

僕らはグレートだ

 

三日間でも

数十年でも

僕らの人生はグレートなんだ

暑い

 

責任責任って

みんないうけど

 

責任ってなんだか

知ってるかい?

 

責任を取ること

それを仕事と勘違いしてないかい?

 

責任ある仕事と

仕事の責任は違うんだ

 

だから

責任を取ることが仕事になっている人たくさん

 

だから

責任取れないから

 

その仕事しないんだってさ

バッカじゃないの

 

そんなの仕事じゃないのに

そんなこともわからない

 

ちゃんと仕事しようよ

責任ある仕事を

 

それが僕らの

役目なんだから

 

わかってんの

暑いから皆おかしくなってんのかな

 

暑い暑い

あついな~