枝豆を食べていたら
枝豆って緑だけど
熟すとどんな色になるのかな
そう思ったけど
枝豆は果物じゃないから
たぶん野菜だから
そう思ってパクついて
ニヤリと笑ってみた
世の中
氷
出来立ての氷をなめたら
清々しい
瑞々しい
そんな気がして
僕が透き通った
キレイになったような
そんな気がして
気のせいだよ
氷に笑われちゃったよ
おかしいね
おかしいよ
ぼくはおかしいのさ
気づいてるだけましだろ
世の中
気づいていない人の方が多い
ましだろ
雲
雲が
次々と形を変えていく
いったい誰がデザインして
このような形になるのだろう
人はそれを見て
名前なんか付けちゃったりして
ばっかじゃないの
きっと笑われてる
知らないの
僕らだけ
アリ
アリがいた
ブドウの房にくっついていた
このアリは
小さいあり
どこからやって来たのだろう
何をしていたのだろう
甘い甘いブドウの実
いっぱい食べて元気になって
また新しい場所で走り出すのかもしれない
アリ
アリ
アリ
ブドウの房にくっついていた
小さなアリ
空気
大きな葉っぱ
緑色で
僕の顔より大きくて
その葉っぱ全面で
彼らは呼吸をしている
太陽の陽を浴び続けている
僕らは
なぜこんなカッコをしているのだろうか
それに
洋服までまとって
バカじゃないの
きっとみんなからそう思われてる
笑われている
時折葉っぱが揺れている
きっと大笑いしているのさ
美しい
雨
なぜ水が天からふってくる
雷
なぜ電気が空からふってくる
僕らの世界は
不思議なことばかり
でもそのすべてが
美しいのはなぜだろう
僕らは
そんな世界に似つかわしい存在なのだろうか
僕らは
僕らは美しいのだろうか