公園でひとりベンチに座り
本を読む
コーヒーを持ってくればよかった
そんなことを思いながら
まだ夏の余韻を残す太陽の日差しと
これからくる季節を知らせるかのように
優しくたなびく風に身をまかす
足元にボールが転がってきた
5歳くらいの男の子がきて
ごめんなさいと礼儀正しくあやまる
緑に囲まれた空間の中で
葉っぱや虫や木の実や小川が
僕のまわりで息づいてることに気づく
僕もその一員だ
皆と一緒にこの空間の中で息づいている
皆と一緒に僕も生きている
素敵な天気じゃないか
なあ みんな
僕はひとりだけど一人じゃないよね
君も一緒だよ
さあ こっちにおいで
皆が言ってくれている