いつもの

 

新聞を読むと

色んな事が書いてあって

色んなことを書いている人がいて

すごいな

いつ書くんだろう

そう思うけど

仕事だから

一生懸命書くのだろう

だから

僕らもお金を払うのだろう

そう思うけど

毎日毎日

大変じゃないか

こんなにたくさん

書いて書いて書いて

いつ休んでいるのだろうか

それとも

何千何万もの人が

書いているのだろうか

それに

毎日

朝ポストに新聞が入ってる

誰が入れてくれるのか

誰が届けてくれるのか

見たことない

雨の日も

風の日も

大変じゃないか

お腹が痛いときはどうするのだろう

みんな

働きすぎじゃないか

いったい

なんのために働いているのか

同じこと

いつまで続けるのか

もう

やめてもいいんじゃないか

変えてもいいんじゃないか

変えればいいんじゃないか

変えるのは

僕らだ

いい人悪い人

 

ドラマ

映画

 

いい人がいて

悪い人がいる

 

いい人はいい人

悪い人は悪い人

 

いい人はいい人であり続ける

悪い人は悪い人であり続ける

 

いい人は悪い人に殺される

悪い人はいい人に殺される

 

いい人ってなんだ

悪い人ってなんだ

 

悪い人が殺されて

悲しむ人がいる

絶対にいる

 

いい人が殺されて

悪い人をいい人が殺す

拍手喝采

 

いい人ってなんだ

悪い人ってなんだ

 

僕らの世界は

ドラマじゃない

映画でもない

 

いい人

悪い人

どっちでもない

 

大事なこと

考えることが大事

気づくことが大事

 

美しさ

 

あの水族館で見たクラゲは

とても美しかった

 

港で見る

プカプカ浮かんでいるあいつとは

 

ぜんぜん違くて

なんか優雅で

 

とてもキレイで

なんか素敵だった

 

違う

違うよ

 

一緒さ

海に浮かんでいたあいつと一緒

 

君は知らない

生きてるものの本当の姿を知らない

 

だから

目で見たものだけ信じてる

 

港でクラゲを見つけたら

海に飛び込んでご覧

 

そして一緒に泳いでご覧

君は知ることができる

 

ほんとうの美しさ

ほんとうの自分

 

クラゲは

ただのクラゲじゃない

 

君はクラゲにだってなれる

何者にだってなれる

 

きっと教えてもらえるから

きっとわかるから

台風一過

 

台風ってスゴイよな

たくさんの雨をふらして

すごい風が吹いて

 

僕らの街を一瞬で通りすぎていく

ハリケーン

タイフーン

 

いったいどうやって

生まれたの

 

いったどこに

向かっているの

 

この街を通り過ぎると

決まってなくなっちゃう

 

どこに行くの

どこに行ったの

 

まるで夏のセミのよう

生き急いで

 

僕らの街のありとあらゆるもの

洗い流し

 

君は何をつくったの

君は何を成し遂げたの

 

台風一過

晴れ渡る青い空

 

君はどこに行ったの

新しい朝

 

寝て起きたら

新しい朝になっていた

 

新しい朝は

どこからやってくるのだろうか

 

ブラジルとかから

やってくるのだろうか

 

朝日を浴びて考えた

ついさっきまで夕日だったよな

 

同じ太陽なのに

同じ太陽じゃない

 

だったら僕だって

昨日の僕のようで昨日の僕ではない

 

お互い

なにか成長したかな

 

なにか賢くなったかな

なにか素敵な経験ができたかな

 

わからない

わからないけど

 

今日の僕は昨日の僕とは違う

朝日に輝くあいつもそうだ

 

だから今日も生きられる

きょうも自由でいられる

 

僕の未来は無限大だ

朝日は僕に教えてくれた

自由

 

僕は

ただ何気なく生きていた

 

あれして

これして

 

言われるがまま

思ったまま

 

自由

みんな言うけど

 

僕は自由なんかじゃない

僕はただいるだけ

 

僕はそんな僕を

どうしたらいいのかわからなくて

 

書いて

書いて

 

ただ書いているだけだった

 

こうして

 

ただ書いているだけだった

最高傑作

 

ナシを食べてたら

よく噛んで噛んで

ずっと噛んでたら

 

甘い果汁がじゅっと出てきて

ごくごく飲んで

ヘチマの革みたいなのが残った

 

なんでナシは

こんなに美味しい実をつくったのかな

誰に食べさせようと思ったのだろう

 

本当は種を食べてもらって

どこかに運んでもらって

新しい芽を出すことが目的なんだろう

 

ごめんね

美味しい果実だけたべちゃって

ごめんね

 

梨の木はなんで

こんなに美味しい果実をつけるんだろう

あんな真黒な木なのに

 

どうやってつくるのだろう

どうやってつくったのだろう

こんなに甘くて美味しい果実

 

大切に食べなきゃな

一世一代の最高傑作

きっとそう

 

だって子供が包まれてるんだもの

たまにはよく見てご覧

 

これが目的

ナシの目的

一世一代の最高傑作