天気雨って好きだ
晴れてるのに雨が降る
そんな時は決まって
かさなど持っていなくて
雨に打たれる
太陽の光に輝く雨つぶに打たれる
雨が降っているのに
向こうの空は明るくて
雲の隙間から青空まで見えたりしていて
陽の光が
輝きが
いつもと違って見える
雨が降ると
アスファルトの濡れる匂いがして
なんか汚れが落ちて行くような気がして
僕の心もきれいになるような気がして
それが天気雨だとあたりが輝いているものだから
なんか僕も輝いているような気になる
天気雨の雨つぶは
キラキラとしてして
なんか雨なんだけど雨じゃなくて
僕らやこの世界を洗い流す特別なもののようで
手にとって
飲んでしまいたい
そうしたら
僕は何者かになれるかもしれない
そう思うから
天気雨って好きだ
僕や僕らの
希望だから