僕がいた

 

飛行機に乗ったんだ

窓の外を見ると

うっすらと僕の家が見えた

 

地平線が丸く見える

地球は丸かった

その一部に僕がいた

 

おーい

おーい

小さな声で呼んでみた

 

目を凝らしてみると

窓辺に佇む僕が見えた

ぼんやりと空を見ている

 

おーい

おーい

なんか元気ないぞ

 

僕は僕の知らない顔をしていた

悲しそうな

何も知らなそうな

 

そんな顔で外を

空を見ていた

僕がここにいることも知らないで

 

おーい

おーい

元気だそうよ

 

そういうと

僕はふっと笑って

空を見て

 

ありがとう

そういって

目をつぶった

 

そうか

これが僕の毎日なんだ

知らなかった

 

これじゃ皆心配しちゃうよね

今度外を空を見るときは

笑顔で

 

もっと笑って

心の底から喜んで

話しかけよう

 

そうすれば

すべてが変わるから

そんな気がした