知らない美しさ


夜明け前に家を出て
駅に向かって歩いていた

目の前の空が赤く色づき
輝きが滲み出していた

これから始まる一日
また太陽に会える喜び

綺麗だな
そう思って後ろに誰かいるのに気がついた

振り向くと
そこには大きな満月が美しく輝いていた

夜の終わりを知らせる
圧倒的な月の存在感がそこにあった

その美しさは神秘的で
これまで見たこともないものだった

これだから参っちゃうよな
知らないことが沢山

そう思って
僕は向きなおり笑顔で駅に向かった

素敵な一日の始まり
最高の一日の終わり

知らない美しさがそこにはあった