朝日


台風一過の朝
駅のホームに朝日が差し込んでいた
黄金色
普段の見慣れた景色が染まっていた

電車を待つ人たち
朝日に照らされ輝いていた
素晴らしい景色
素晴らしい朝日

だけど
みんなうつむいていた
スマホを見ていた
誰ひとり朝日を気にしていなかった

なんでだろう
どうして誰も気がつかないのだろう
こんな素敵な朝なのに
こんな素敵な僕らの世界なのに

みんなに伝えたかったけど
独り占めするのもいいか
そう思って
ひとり笑っちゃった

気づくって
感じるって
素晴らしい
素敵な朝だった