信号待ちをしていたら
どこからか
シャボン玉が飛んできた
大きな大きな
シャボン玉が
僕のまわりに飛んできた
何が何だかわからなくて
ぼうっとそっちの方を見ていたら
シャボン玉に吸い込まれてしまった
シャボン玉の中は
暖かくて
透明だった
そこからは僕が見えて
僕はぼうっとこっちを見ていて
僕はただの人だった
そう思ったら
僕は僕に戻っていて
シャボン玉をぼうっと見ている僕だった
ただの人
そうか
そうだよね
ようやく気がついた
僕は僕を知って
僕は僕にならなければいけないと思った
シャボン玉が教えてくれた
今日は記念日
僕の誕生日