戦い

 

戦いに出る前の君

 

不安だけど

そんな素振りは少しも見せず

 

いつものように僕らを気遣って

笑わせて

 

何でもない事のようにふるまって

歯を食いしばり

 

もう会えないかもしれない

そんなことも思わせずに

 

体を動かし

汗を流し

 

汗か涙かわからない

笑ってるのか泣いてるのかわからない

 

クシャクシャにした顔

それが君

 

じゃあね

そう言い残して君は出ていく

 

最後だとわかっていたから

笑って君を見送る

 

君はどうだったのだろう

笑っていたのか泣いていたのか

 

わからなかったけど

それが君だとわかっていたから

 

知っていたから

いつまでもいつまでも

 

君を見続けて

君を見続けて

 

それしかできなかったから

それが僕にできることだったから