虹とスニーカーの頃
出かけようとして
玄関で靴を履いていたら
スニーカー
虹とスニーカーの頃
そんな歌があったな
思い出した
いつか過ごした日のこと
綴った歌だと思うけど
その日のこと
なぜ
虹とスニーカーの頃
そう思ったのだろう
虹を見なくなったから
虹を忘れてしまったから
虹に気づかなくなったから
それとも
スニーカーを履かなくなったから
スニーカーが二人の思い出だったから
わからないけど
僕にとっての
虹とスニーカーの頃はなんだろう
そう思ったら
なんかいっぱい
思い出してきた
トレトン
指
オムレツ
たこ焼き
ボート
海
横浜の岸壁
夜景
横顔
車の中
ずっとこのまま
時間
思い出した
思い出した
僕にとっての
虹とスニーカーの頃
そうか
そうか
そうなのか
今の僕は今だけのものではない
色々なものから
出来上がっていた
たまには
思い出してみてもいい
楽しくて
美しくて
虹とスニーカーじゃなくて
オムレツとたこ焼きかもしれないけど
かけがえのない時間
それが僕を作っていること
自信を持って
思い出してみてもいい
それが僕だから