ゴルフをしたんだ

下手くそだけど

気持ちがいいから

 

しばらくしたら

雨が降ってきて

予報より早いな

ついてないな

そんなこと思って

傘をさしたら

バチャバチャバチャって

すごい音がして

雨が降っていて

傘をさしたままでは

ボールが打てないから

傘を閉じたら

あれ

雨やんだの

そんなふうに思ったけど

やっぱり雨は降り続けていて

実は雨はたいしたことなくて

傘に打ち付けた雨がそう思わせただけで

それは

 

気持ちのいい冷たさ

ひんやりとした感触

清清しい空気

 

それが

雨だと気づいて

それが

雨だと知って

今まで知らなかったのは

なぜなのだろう

きっと傘のせいだ

そう思って僕は傘を閉じて

緑の中を歩き続けたんだけど

知らなかったのは

なぜなのだろう

傘のせいなのだろうか

 

常識

当たり前

みんなと同じ

 

きっとそんなとこなのだろう

それなのに

人と違う自分になりたい

そんなこと思うなんて

僕は馬鹿だな

やっぱり

僕は馬鹿だな

そう思ったけど

そう思った自分を

褒めてやりたくなった

 

雨を知った

雨と友だちになった

そんな一日だったから