晴れ渡ったある日
遠くに山々が見えていた
少し雪をかぶってる
普段は見えない
なぜか今日は見える
そんなこと思いながら
近くの森を見ると
葉が赤や黄に色づいている
そんな季節
もう葉も落ち始めている
そんなことを思いながら
もっと近くを見てみると
いつもの日常が
そこにはあった
人が忙しく行き来している
そんな日常に
飽き飽きしていた僕は
行ってみることにした
あの山々に
遠くに見える雪をかぶった山々に
山々に向かい歩いていると
そこにも
山々がいくつもあった
平地だと思っていた場所は
起伏がありまるで山のようだった
遠くに見えていた山々に着くと
すでに僕の体はそこにはなくて
なぜだか山々の上から山々を見ていた
どすん
僕は山々の雪の上に着地した
つもりだったけど
そのまま雪に埋もれ
山々の地肌にめり込んでしまった
とても清らかで
冷たい場所
それでありながら
水が
水がとても美味しくて
僕の汚れを洗い流してくれる
そのまま何日か寝てしまった
眩しい
そんな明るさに
僕は気づき目覚めた
大地から
芽が出る
僕だった