応援する


勝ったら嬉しい
負けたら悔しい

嬉しいから
勝ち続けたい

悔しいから
勝てるように頑張る

一生懸命
頑張る

僕は
応援しているだけ

勝ったら嬉しい
負けたら悔しい

あいつが
こいつが

難癖つけたり
言い訳したり

そんな僕らは
何を頑張る?

応援したいの
応援されたいの

応援する僕になりたい
応援される僕になりたい

応援し合う
僕らになりたい

だから僕らは
応援するだけではなく

応援されるよう
頑張る

地味でも
誰も見てないことでも

勉強でも
仕事でもいい

できることを
頑張る

それが彼らを
応援することだから

応援するだけの僕になっては
いけないから

 

もったいないお化け


桜が散っちゃう
花見に行かなきゃ

もったいない

日が沈んじゃう
散歩に行かなきゃ

もったいない

期間限定の品物
買いに行かなきゃ

もったいない

今日は休日
何かしなきゃ

もったいない

もったいない
もったいない

何もしてない
何もしないで一日が終わっちゃう

何がもったいなくて
何がもったいなくないの

君は何がしたいの
君は何をしたくないの

したいこと
自分が思うこと

すればいいのに
できるに

しないだけなのに
考えないだけなのに

もったいないことなんて
君にはないのに

何もしてないんだから
なんで気がつかないの

 

メレンゲの気持ち


考えてみれば
たまご料理が好き

目玉焼き
たまご焼き
オムレツ
オムライス
たまごサンドに
ゆで卵

たまごが入った炒め物
なんでも好き

チャーハン
かにたま
アスパラ炒めに
豚肉と卵の炒め物
ニラ玉もいいね
相性はバツグンだ

朝食べるたまごは
一日を幸せにする

スクランブルエッグ
半熟卵にゆで卵
ポーチドエッグに
スコッチエッグ
茶碗蒸しもいいね
忘れちゃいけない
たまごかけごはん

生のたまごを
ご飯にかける

なんで美味しいのだろう
僕は黄身だけかけるのも好き

白身って
なんのためにあるのだろうと思ってた

そしたら
メレンゲ

びっくりした
こんな幸せもあった

雲みたいで
綿あめみたい

スイーツに大変身
口に含むと溶けていく

僕にもこんな幸せ
隠れてるのかな

気がつかないけど
いつか大変身

僕のメレンゲ
いつか見つけられるといい

 

アップルパイ


アップルパイ
幸せの香り

甘くて
香ばしくて

柔らかなりんご
サクサクのパイ

まんまるにきつねいろ
お楽しみにあふれている

アップルパイ
誰が発明したの

つくる姿
食べる姿

思うだけで
幸せになる

いつもの店で
買って帰るから

アップルパイ
今日は特別の日

いつもの
ぼくの最高の日

いつまでも
続けばいい

太陽みたいな
つきみたいな

僕のアップルパイ

 

僕の美しさ


花が咲いていた
きれいな

とてもきれいな
可憐な花

僕は花を少しだけ摘んで
家に飾ることにした

そしたら
家の中が光り輝いて

圧倒的な生命力
それが花の美しさであることを知った

花は花だから美しい
そうであるなら

僕は僕だから美しい
そう言えるのか

そんなことを思って
僕の美しさはなんだろう

そんなこと思ったけど
一緒だった

圧倒的な生命力
それが僕の美しさ

それがわかって
僕は幸せだった

 

美しさ


きれいな服を着て
外に出たら

汚い服を着て
たたずんでいる人がいたから

どうしたんですか
そう聞いてみたら

君こそどうしたんだい
そんなきれいな服を着て

そう言われたから
おかしいこと言うな

そう思って
家に帰り鏡で自分を見てみたら

そこにはきれいな服はいたけど
自分はいなかった

おかしいな
なぜあの人は気がついたんだろう

そう思って
もう一度外に出ると

さっきの場所には汚い服だけがあって
あの人はどこにもいなかった

周りを見渡すと
木々の緑が光り輝いていて

その美しさに仰天して
なぜいままで気が付かなかったのだろう

そう思って
さっきの汚い服を見たら

それは泥にまみれた葉っぱや木の皮で
もう一度僕は周りを見渡して

本当の美しさを知った

 

誰もいない街


車に乗っていたら
どこまでも行けるような気がしてきて

どこまでも行ってみた

きらめく海
霧に包まれた森の中
どこまでも青い空が広がる大草原
コンクリートで囲まれた大都会
白くきれいな湾にかかる橋
波止場の突堤
田んぼの畦道
誰もいない街

突然止まった
燃料が切れたらしい

給油しようと
ガソリンスタンドを探したけど

その街には誰もいなかった

どこまでも行ける
そう思ったけど

どこまでも行けないことがわかって
家に帰ろうと思ったけど

家にも帰れないことがわかって
誰かに助けを求めようとしたけど

誰もいなくて

僕は一人であることに気がついて

すっとそうだったことに気がついて

だからどこに行く必要もないことがわかって

誰もいない街に

安心した