強い風

 

とても

強い風が吹いている

 

まるで嵐のよう

飛ばされそうだ

 

けれどその風は

なにか心地良い

 

向かい風と

追い風

 

僕はどちらを選ぶのか

僕はどちらに進むのか

 

いままで

僕は何も考えていなかった

 

追い風に乗ることしか

考えていなかった

 

追い風に乗って

何処に向かうというのだろう

 

そこにゴールはないかもしれないのに

どんどん離れてしまっているかもしれないのに

 

楽だから

それだけの理由で

 

僕は

追い風のことしか考えていなかった

 

僕らは

時に向かい風に向かわなければならない

 

この嵐のような

とても強い風

 

その時

僕らは気づく

 

この向かい風の清々しさ

そして

 

この強さに抗う

僕の強さ

 

時には

向かっていこう

 

この嵐のような

とても強い風に

 

この向かい風は

僕らに向かって吹いている