走る

 

走って

走って

走り抜いたんだ

 

逃げるわけでもなく

追いかけるわけでもなく

ただただ走りたかった

 

だから

走って走って

まわりを見たら

 

ここはどこだろう

見たこともない

知らない場所だった

 

話す言葉もわからない

皮膚の色も違う

みんな僕を睨みつけている

 

僕は怖くなって

また走り出した

走り続けた

 

そしたら

いつの間にかあたりが暗くなって

夜になってしまったから

 

眠くなってしまって

寝てしまったのだけど

起きたらそこに僕はいなかった

 

あれ

おかしいな

僕はどこにいいるのだろう

 

どこに行ったのだろう

そう思って

僕は今日も走り続けている