トンボが教えてくれる


トンボが
ゆらゆらと目の前を通り過ぎる

いろんな色で
秋になるとやってくる

僕らは見て見ぬふり
いや気づかない

子供の頃
あんなに追いかけまわしたのに

いつから気づかなくなったのか
気づかないことにも気づいていない

人は歳をとると鈍感になるという
いろんなことに気づかなくなる

それが成長するということなのだろうか
いろいろなことに気づかなくなり

自分にいいように考えて
自分をごまかし始める

鈍感にならないと生きていけない
そういうことなのかもしれない

でもそうであるならば
生きる必要なんてあるのだろうか

そんなことは決してない
僕らには生きる資格がある

だから
僕らは逃げてはいけない

自分をごまかしてはいけない
気づき感じる

まず目の前のこと
感じてみようじゃないか

新しい何かが
きっと見つかるはずだから