カエルの親子

 

散歩をしていたら

一匹のカエル

 

こちらを見て

ケロケロケロ

 

面倒くさいから

踏み潰してしまったよ

 

ケロ

そんな声が聞こえたような気がする

 

しばらく歩いていたら

ケロケロケロ

 

僕の足から声が聞こえる

恐る恐る足裏を見ると

 

いた

そこには黄色いアイツ

 

ケロケロケロとはいわないで

根性根性ど根性ともいわないで

 

黙って僕の顔を見ている

しょうがないな

 

僕はそのまま池に入り

足裏のカエルと泳ぎだす

 

カエルはすごい勢いで僕を押し出し

いままで経験のないスピードで泳ぐ僕

 

オリンピックに出れるな

そういえば来年じゃないか

 

そんなこと思って

僕はいつも妄想してばっかり

 

バカだな

そう思い僕は独り言をつぶやいた

 

ケロケロケロ