2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の日

夏がやってきた あの暑い暑い夏がやってきた もう来ないのかと思った いつもより寒い日が続いたからね 風邪を引いた人もいたらしい こんな暑い夏が来たって言うのにね セミがいっせいに鳴き出し 空気が暑さで揺らめき出す でも大丈夫 夏はあと一ヶ月やそこら…

世界

満開の桜を見て ああなんて綺麗なんだろう そう思った翌週 新緑が溢れる様を見て ああなんて逞しいんだろう そう思っていたら 雨が降り出して 紫陽花にカタツムリ 梅雨がやってきた 雨に輝く世界を見て ああなんて美しいんだろう そう思っていたら 夏がやっ…

大丈夫

人に好かれたいとか よく思われたいとか すぐに思う いつも思う 嫌われたらどうしよう 役に立たないやつと思われたらどうしよう そう思って 媚びる 仕事でも 日常でも 人に対してだけでなく この世のもの全てに対して だから 僕は奴隷だ あの人に対しても こ…

土曜日

僕は土曜日を心待ちにしている そのために一週間を生きている 何をするわけでも 何をしたいわけでもない ただただゆっくりしたいだけ だったら 毎日が土曜日ったらどれだけ幸せなのだろう そんな一週間は どれだけ素敵なのだろう そう思ってたら 毎日が土曜…

さちこ

朝起きると いつも疲れてる もっと寝ていたい もっとゆっくりしてたい 早く家に帰りたい 家を出る前から こんな事考えて おかしいね おかしいよ ねっ、さっちゃん さっちゃんはね さちこというんだほんとはね だけど小さいから自分の事さっちゃんて呼ぶんだ…

僕の価値

僕の価値ってなんだろう 僕だけの価値 僕だからできること なんにもない そんなのなんにもない それに気づくか気づかないか だったら 僕はなんで生きているの いてもいなくても一緒じゃない そう いてもいなくても一緒 世の中なにも変わらない なんにもない …

なんにもない

僕になにもないことがわかったから 僕はどうしたらいいんだろう そう思って ただただ空を見ていた 一日中 空を見ていた そしたら いつもと同じだな いつもの日常と同じじゃないか そんなこと思って だから僕にはなんにもないんだな そう思って 何ができるか…

散歩

散歩をしてたら いつの間にか口ずさんでいた なんにもない なんにもない まったくなんにもない 楽しいアニメを見終わったあと なぜか哀しい気分にさせる そんな歌 生まれた 生まれた 何が生まれた そう続くこの歌は 僕ら子供に何を伝えたかったのだろう そう…

欲しいものは何

お腹が空いて お腹が空いて もう死にそうだよ お昼はまだ? 今日は何を食べよう 美味しいのがいいな カツ丼 チャーハン ハンバーグ 早く 早く 食べたいよ お昼 目の前に昼食 やっときた それなのに 食べたくない 面倒くさい さっきまでの 渇望は何だったの …

問題

なんでみんな 争っているのだろう 競争しているのだろう 誰よりもうまくなりたい 誰よりも強くなりたい 誰よりも幸せになりたい 自分がうまければいいじゃん 自分が強ければいいじゃん 自分が幸せならいいじゃん みんなわかんない わかんないから比べたがる …

僕の気持ち

僕は絵を描くんだ そう僕は絵描き 楽しくて みんなが嬉しくなるような絵 そんな毎日を送りたくて 絵を描いている でも昨日 僕の絵を破られてしまったんだ 気に入らないんだって その人の好みじゃないらしい だけど だからって破かなくてもいいじゃないか そ…

昼寝

昼寝をしていたら 気持ちよくて 嬉しくて 楽しくて 目が覚めても 微睡んで ふわふわして まだ寝ているようで 起きているの? そう自分に聞いてみたけど 起きているのか 寝ているのか 僕にはわからなかったから どちらの僕が幸せ? そう聞いてみたかったけど …

草むらの中

いつもの道に いつもの猫がいる その猫は いつもの茂みに入っていく 道の脇の草むら ぽっかり空いた穴 その猫は するっと入っていく 僕は思い切って その穴に入ってみた 草むらの中は 猫の住処 じゃなくて 見たことのない 世界 知らないのは僕だけ 気がつい…

犬は 何を考えているのだろう 首輪をされて 紐で繋がれ 洋服を着せられ 決まった食事を与えられ 毎日散歩にでかけ きれいに身だしなみを整える 一体誰のため? 自分のため? 飼い主は 飼い犬のためと言う 飼い主のため 自分のため それじゃあ 犬はなんのため…

雨が ずっと 降っている しとしと ざあざあ ばちゃばちゃ 僕は雨が好きだ 雨の匂い ひんやりとした空気 だから 外に出て 雨に打たれる ビチョビチョ ぐちゃぐちゃ かまうもんか 雨は僕の友達 いつも助けてもらってばかり 雨は僕に降り続ける 雨は教えてくれ…

かき氷

水が冷えると 氷になる 透き通って カチンカチンの氷になる 僕らは冷えると 何になるのだろう このままの姿で カチンカチンの体になる そうなんだろうか 僕らは水でできている そんなこと言う人もいる それなら僕らも透き通るのだろうか あのきれいな氷のよ…

無駄なこと

筆箱を空けると しばらく使っていないボールペンに気がついた 取り出して 文字を書いてみる 書きごこちがいいな 思い出した だから買ったんだ なのに使われていない どうして使われていないのに いつも持ち歩いているんだろう 無駄だよね 僕は気がついた 無…

いやだなあ 学校行きたくないな 会社行きたくないな 何もしたくない 何もしたくないな ずっと寝ていたい ずっと眠っていたい だから そうしてみたら 楽しくて 楽しくて なんでずっとこうしてこなかったのだろう そう思って考えたら してこなかったんじゃなく…

平和が終わるとき

サッカーを応援する人たち 好きじゃないな 懸命で 一心不乱で 近寄りがたい それに比べて 野球場は 牧歌的だよね お弁当広げて 楽しくおしゃべりして そう思ったら みんな跳ねたりしゃがんだり いつからこうなったの 野球もサッカーも一緒じゃないか 統率の…

発明

朝起きて 一杯の水を飲む 体の中に水が染み込み 僕と一体となる この水は 僕になって何になるのだろう 僕は一体何からできているのだろう そう思って外にとびだし 雨の中 きれいに咲いているあじさいを食べてみた このあじさいは僕になる 僕はあじさいになる…

山登り

山登りをしていたら 緑の中の一本道 ヘトヘトになりながら登っていたら 山頂が見えてきて 看板が立っていて ああ やっとついた そう思ったけど そう思っただけで このあとどうすればいいのだろう 次は何を目指せばいいのだろう そんなこと思って なにか思い…

光速を超えて

湖のほとりで キャッチボールをしていたら コロコロコロ 転がるボール 湖に落ちそう 慌てて僕は拾いに行く 全速力 いつ以来だろう こんなに全力で走ったのは いつ以来だろう そう思い前を向くと 僕は湖を飛び越え山を超え 宇宙の果てまで行ってしまった 光の…

ハッピー

ハッピー 誰が発明したのかな この言葉 happy なんか書くだけで 楽しくなるよね この言葉がもつ力なのか この言葉に何かを感じる僕らの力なのか どっちでもいい どっちでもいい ハッピー 僕はハッピーになりたい 君をハッピーにさせたい そんな言葉を作りた…

ティッシュペーパー

ティッシュペーパー 便利だよね 鼻もかめるし 涙もふける 口もふける 汚れたところがあったらサーって そして丸めて捨てちゃう こんな便利なもの 何からできているんだろう 誰が作ってるんだろう 駅前で配ってたりしてさ ティッシュペーパーがなくなったら …

問題

帰り道ふと思う 僕は誰なのか 小学生の頃 そう思い 怖くて泣きそうになった あの頃と変わらない 何も解決していない 誰も教えてくれない 僕はわからないまま 誤魔化してる だから生きている そんなことだけわかってきた そして 知らないふりを覚えることで …

毎日

僕はもうやめようと思う こんな毎日 嘘ついて 笑って 誤魔化して バカみたい でもやめたら 何が残るのか 楽しくて 寂しくて 悲しくて バカみたい だから僕は 続けてる なにもない なにもしない なんにもない そんな毎日

道端で 草を刈っている 匂い 草の匂い 生きてる匂い 死んでる匂い その匂いは 清清しい 生きているのか 死んでいるのか わからないけど 確かなのは 生きてる匂い 感じる僕も生きている 僕の匂いは 生きてるのか あんなにも清清しい 草のように 僕は 生きてい…

絵の具

絵の具の蓋を開けたら 絵の具の匂いがした 僕は絵の具をキャンバスに塗りたくり 僕の手にも塗りたくる 色んな色 きれいな色 僕が見ているこの色は 誰が見てもこの色なのだろうか だとしたら 僕が見てるこの世界は僕だけのものではない でも違う 僕にしか見え…

絵を描いていた 誰の絵? 僕の絵 自画像? 違う 誰の絵? 僕の絵 僕の絵に書かれる僕は 君の見ている僕ではない だって僕の絵は 僕のものだから 誰のものでもない僕の絵は 僕のことをよく知っている 誰の絵? 僕の絵 僕を描いた絵 だから僕の絵 色んな色が散…

雨の中

雨の中 歩いていた 傘もささずに 歩いていた 雨粒は 僕の頬を伝わり 首筋を伝って 僕の心に溶け込む 冷たくて 清清しい 春の香り 夏の匂い 僕は 空を見上げて こうつぶやく 嬉しいな なんで? だって 雨が降っている 僕に降っている 僕は 雨に洗われる 身体…